お答え申し上げます。
ケアマネージャーの更新研修につきましては、平成十七年の改正介護保険法におきまして、定期的な研修の機会を通じて専門知識の向上を図るということを念頭に設けられたものと承知をしております。
その研修内容につきましては、ケアマネジメントの質の向上に資するように、その時々の課題を踏まえて累次見直しを行われているところですが、創設当時からの推移ということで申しますと、利用者本位となるケアマネジメントの実現に一定の効果はあったものとは考えております。
例えば、平成二十七年には、適切な課題把握や保険外サービスのコーディネートについての課題がございますというような指摘がございましたので、そうしたメニューについて法定研修のメニューに追加する等々は行ってまいりました。その後、状況を見ますと、利用者からの相談に丁寧に応じていただいているというようなお答えもいただいていますし、それから、ケアプランの中にフォーマルなサービスだけではなくて保険外サービスも位置付けていただけるようになったというようなお声が利用者の方から届いていますので、そういった意味からは、これまでの取組には一定の成果があったというふうには考えてございます。
一方で、先生、後半でお尋ねがありましたように、利用者にとっての一定のメリットはあるかと存じますが、一方で、更新研修を含む法定研修につきまして、受講者の方々の経済的、時間的な負担が大きいという御指摘も頂戴しているところでございます。
今月取りまとめられました検討会の中間整理におきましても、法定研修については、ケアマネージャーの資質の確保、向上を前提としつつ、可能な限り経済的、時間的負担の軽減を図ることが適当だというくだり、特に更新研修につきましては、利用者への支援に充てる時間の増加につなげる観点から大幅な負担軽減を図るとともに、併せてその在り方についても検討することが適当とされてございます。
あっ、済みません。先ほど二十七年と申しましたが、二十四年でございます。訂正させていただきます。
今後、中間整理の内容を踏まえまして、更新研修の大幅な負担軽減を図るための具体的な方策を検討する中で研修の在り方についても検討を行ってまいります。