お答え申し上げます。
社会保険制度では、適用要件を満たすことで強制加入となり、負担いただいた保険料の記録を基にして給付が算定されることから、各個人にとって負担と給付のイメージを分かりやすく伝えることが重要と考えてございます。
御指摘の試算でございますが、いわゆる年収の壁を意識して社会保険の適用に伴う手取りの減少が懸念される状況に対して、被用者保険に加入することのメリットが伝わるような広報資料として作成したものでございます。
これに加えて、同じ広報資料の中に掲載している内容といたしまして、個々人の具体的な保険料負担と年金給付がイメージできるよう、社会保険料や将来の年金額を手軽に試算できるシミュレーターを活用するよう積極的に周知してございます。
なお、年金制度について説明する際には、終身で物価等の変動に応じた給付があるということでありますとか、あるいは障害年金や遺族年金といった保険事故もカバーしていることなど、民間保険とは異なる公的保険の役割について、国民の皆様が分かりやすく丁寧に御理解いただけるよう、工夫を重ねてまいりたいと考えております。