国民民主党に所属をいたしております西岡秀子でございます。
大臣、大臣御就任、誠におめでとうございます。
私は、三期目になりますけれども、初めて外務委員会に所属をさせていただきます。大臣には初めての質問となりますけれども、どうぞよろしくお願いいたします。
大臣所信の中で大臣も述べられておりますけれども、外交努力、そして、丁寧な対話を通じたきめ細やかな外交を積み重ねることが大変重要だということを大臣も述べられております。今まさに国際情勢が混沌とする中で、この外交の力、これからまた大臣の活躍、大変重要な役割だというふうに思います。御活躍を心から御期待申し上げて、質問に入らせていただきます。
私は、被爆地長崎市から選出をさせていただいている議員でございます。
まず、日本被団協のノーベル平和賞受賞、このことについて質問をさせていただきます。
午前中の質疑でもございましたけれども、私からも、この長年にわたる日本被団協の皆様の、原爆という筆舌に尽くし難い経験を受けながらも、自らの体験を語り、そして被爆の実相、核兵器廃絶を国内外に訴え続けてこられた皆様の、本当に地道な、草の根とも言える御活動に対して、心からの敬意とお祝いを申し上げたいと思います。
また、この活動を続けている中で、多くの被爆者の方が既に亡くなられております。この亡くなられた皆様にも敬意と、この受賞は本当に皆様のお力だということも含めて、心から御冥福をお祈り申し上げたいというふうに思っております。
この授賞式でスピーチをされました田中熙巳様でございますけれども、十三歳で長崎で被爆をされまして、今九十二歳でございます。自らオスロの授賞式ですばらしいスピーチをされました。これは大臣もお聞きになり、心を動かされたという御発言を先ほどいただきましたけれども、このスピーチ、本当にすばらしいものがあったというふうに思いますし、国内外の多くの方に多くの示唆を与えられたというふうに思います。
今年一月現在、核弾頭の数は推定で一万二千百二十一発、その九割をロシア、アメリカが占めているわけでございますけれども、これまでの前提が大きく崩れまして、中国が核戦力を増強し、北朝鮮も保有するなど、状況が大きく変化をいたしております。そして、ロシアによるウクライナの侵攻が長期化して、ロシアが核兵器の使用を示唆をするという、核兵器の使用のリスクが冷戦後最も高まっている状況だというふうに思います。
こういう時期にノーベル平和賞を日本被団協が受賞されたという意味、大変大きな意味があるというふうに思いますけれども、このことに対する大臣の御見解をまずお伺いをしたいと思います。