ありがとうございます。
今大臣からも政務官からも御答弁いただきましたけれども、子供が一つのボタンを押してそこにちゃんと適切に相談できるかというと、まだまだそういう状況にはなっていないと思います。やはり私が重要だと思っているのは、子供たちの悩みに的確にすぐに相談できる体制が必要だと思います。
この間、ちょっとある団体の方からお話を聞きましたら、不登校の子供たちは、まず画面をオフにしてから参加をする、そして、ここは自分の本当に居場所になるのか、この相談する相手は本当に信用できる大人なのか、相手なのかということを恐る恐る一つ一つ聞きながら、そして、相手がこの人だったら大丈夫かな、信用できるなと思ったら画面をオンにするという話も聞きました。こうやって、子供たちがそこに行くまでもすごい悩んでいる。そして、そこに行き着けたとしても、この大人は本当に信用できるのか、本当に自分の悩みを聞いてもらえるのかと、とても怖がっているという状況があります。
なので、医療機関や心理専門家、子育ての支援団体、教育機関などと、立場がこうだからということではなくて、たらい回しにされてしまうというところもあるんですね。私のところにもたくさん子供たちから話が来るんですけれども、こういう悩みを持っていたから、やっと分かったホームページにつながったら、いや、ここは違いますよ、ここに行ってくださいと言われて、せっかく勇気を出して行ったのに違うところに回されて、今度そこに行ったら、いや、その悩みはここじゃないからこっちに行ってくださいと回されて、五回も回されてしまったと。そうしたら、せっかく勇気を出して相談したのに、もう相談する気もなくなってしまって、自分を助けてくれる人は本当にいないんだという子供の声も聞きました。
また一つ、とても悲しいことなんですけれども、私も本当にこんなことはあってはいけないと思いましたけれども、里親の方から性暴力を受けていた子供がいます、そのお声をいただきました。
その子供も、自分が施設からやっと離れられて里親のところに行けた、でもその里親から性暴力を受けている、でもそれは誰にも言えない。なぜかというと、それがばれてしまったらその里親から出なければいけない、施設に戻ることはできない、自分の居場所がどこにもない、なので我慢をしているということだったんです。
それで、相談したいけれども相談の窓口も分からないというところで、ある大人の方の耳に入って、そこから発覚しました。そして、私も話を聞きました。その話を聞いて、自分が苦しい思いをして施設に入っていた、その施設からやっと出られて里親に行った、でも里親でもまたそういう目に遭ってしまった、もう大人を信用できない、でも相談したい、自分はここにはもういられない、でも本当に誰を信用して相談したらいいか分からないという、本当に切実な、あってはならない声ももらいました。
そこで、経済対策の議論のときに、私の方から、子供の相談の窓口を一本化すべきだという発言をさせていただきました。そこで、今般閣議決定された経済対策には、「こどもの悩みを幅広く受け止める場の実態把握及び広報を行う。」というふうに、幅広くということで文言を入れていただきました。その後すぐに三原大臣の方からプロジェクトチームをつくるということでつくっていただき、スピード感を持っていただいたこと、とても心から感謝を申し上げさせていただきたいと思っております。
でも、大事なのは実態把握をしただけではなくて、した上で、様々な機関、団体、そしていろいろな子供たちの悩み、強みを持っているところもたくさんあります、なのでそこともしっかりと連携をしながら、子供の目線に立ってしっかりと悩みを聞いていく、寄り添って話を聞いてあげるということが私は極めて重要だと思っております。窓口の一本化、これは絶対にすべきだと思っております。
そこで、大臣にお伺いをさせていただきたいと思いますけれども、こども家庭庁や文部科学省、そして都道府県には様々な機関そして団体を紹介する相談窓口がたくさん設けられておりますけれども、そもそも非常に分かりにくいつくりになっています。それぞれの子供がどんな困難に直面して、何に悩んでいるのか、先ほど大臣もおっしゃっておりましたけれども、何に悩んでいるか明確に自分で認識できない、使えないというところもあります。
必要なのは、とにかく困っている、悩んでいる、どうしていいのか分からない、そういう子供たちにまず寄り添って話を聞いた上で専門の機関、団体につなぐこと。こども家庭庁がまず相談オンラインをつくって電話で相談を受け、子供たちの状況を把握する、この一元化の仕組みを構築するべきだと思いますけれども、大臣の見解をお伺いさせていただきたいと思います。