立憲民主党の西川将人でございます。
午後一の質問をさせていただきたいと思いますが、まず冒頭、私からも、江藤大臣、御就任、本当におめでとうございます。お祝い申し上げます。
私は、北海道のちょうど中央部、旭川市を中心とする上川地方の選挙区でありまして、今回初当選させていただきましたので、委員会の質疑も今回が初となります。今回こういう機会を頂戴したこと、本当に感謝を申し上げますとともに、また、地域の声、また農家の皆さんの声、そして日本の発展と国民の皆さんの安寧を思いまして質疑をさせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
まず冒頭に、今日予定をしておりました、財政審議会からの建議についての大臣の受け止めという質問を用意していたんですけれども、午前中の金子委員からの質問で消化をいたしましたので、これは割愛させていただきますが、是非、私も期待しておりますので、大臣、よろしくお願いいたします。
それでは、質問に入らせていただきたいと思いますが、米の生産量と政府の備蓄米を増やして、農業者の戸別所得補償制度を構築する必要性について、私の観点から御質問させていただきたいと思います。
今、物価高が本当に生活を直撃をしておりまして、主食であります米についても非常に価格が高騰している状況であります。エンゲル係数の方も上昇が続いていて、特にこの物価高は、給与所得者ではない、年金などに生計を預けている、そういった高齢者の皆さんには特に厳しい生活を強いられているという状況になっております。
今年は、令和の米不足ということで、夏から秋にかけて米の市場に出回る量が非常に不足をして、私がいつも地元で購入しているスーパーにおいても、十キロ、これまで、去年までは四千八百円ぐらいでありましたゆめぴりか、これが今年は七千八百円ということで、価格にすると約一・六倍、本当に上がったなという感じがしておりまして、しかも、スーパーの棚にはまばらにしか並んでいなくて、しかも購入が一個までですよという制限まで今年はかかっているという状況が本当に目に焼き付いております。
農家の皆さんの生産コストが上がっておりますので、それに伴って米の価格が上がっていくというのは、生産者を守るという視点からも、これは非常に必要なことだと当然思っておりますけれども、しかし、生産者の立場と、あるいは米を買う消費者の立場という視点から見ると、できれば、やはり両者とも納得のいく、そういった価格に落ち着いていくというのが、やはりこの物価高の中を考えると非常に重要ではないのかなと考えております。
今年は、米に関しては需給バランスが少し崩れて、決して米が不足しているわけではないんですけれども、これだけの市場に影響が出たというのは、これは、一方で考えると、逆振れということもいつ起きるか分からないわけなんですね。そういう視点から見たときに、私はやはり、今本当に米の生産量もどんどんどんどん削減されてきていて、一方でまた備蓄量も今百万程度ということで、これも過去に比べると下がってきているわけなんですけれども、このぎりぎりのラインのところで米の需給調整をやっているということの脆弱さが今回出たんじゃないかなというふうに考えております。
そういった視点から、私は、米の生産をもう少し増やすべきではないかなという視点、それと備蓄量、これももうちょっと増やしていくべきではないかというように思っております。
それと、農家の皆さんからは、今回、お米の値段が上がったのは非常にうれしいことなんですけれども、一方では、米離れ、これに拍車がかかってしまうのではないかと危惧している声もやはり地元ではよく聞いております。
今のこの市場原理に任せて、私たち日本人の主食である米が毎年大きく変動していくという状況をやはり解消していくのは農業政策しかないのではないかなというふうに思っておりまして、そういった視点から、是非、私は、米の備蓄量を増やして、万が一の際には市場に品薄感が漂わないような、やはりそういう米政策を続けていかなければいけないということと、それと、所得補償、直接支払い制度ですね。これをしっかりと米についても構築をしていって、市場価格に翻弄されることなく、毎年、米の値段が上がろうが下がろうが、農家の皆さんの収入は安心していいんですよ、変わらないんですよというような制度に一日も早く改めていくべきではないかというふうに考えておりますけれども、この件について大臣の認識をお聞かせいただきたいと思います。